徒然日記

ジイジのひとりごと日記です。

私たちの年金を運用するGPIFが約8兆円の損失! 年金は大丈夫なの?・・・


夕べから この時期としては十分すぎるほどの!雨が降っています。
そこで 今朝は気になる記事を拾ってみました。


THE PAGE 12月11日(金)7時0分配信

GPIFは15年の7~9月期の年金積立金の運用で、約8兆円の損失を発表した。

 公的年金というのは、とかく何かにつけてあまり評判がよくありません。古くは年金積立金の壮大なむだ遣いといわれたグリンピアの問題、年金の加入記録の消失問題、そして最近では2015年5月に起きた個人情報流出の問題など、私達を不安にさせるような問題が相次ぎました。

 さらに最近では、15年の7~9月の3カ月間で年金積立金の運用が株価の下落の影響によって大幅にマイナスとなり、その損失額が7兆8,899億円ということが発表されました。この数字だけを見て驚いた人も多いでしょうし、一体年金には何が起こっているのだ! こんなことで将来の年金は大丈夫なのか? とさらに不安を募らせる方もいらっしゃることだと思います。

 そこでそもそも年金積立金とは一体何なのか? それを運用しているGPIFというのは何者で、8兆円近い損失というのは一体何を意味しているのか、といった事柄について、できるだけわかりやすくお話をしていきましょう。
公的年金には、実は貯金がある?

 私たちが国から受け取る年金というのはある種の保険みたいなものです。つまり現役で働いている人が保険料を払い込み、一定の年齢以上(65歳)の人に年金として支給する仕組みですから、言わば現役世代がお年寄りを支えている制度だということになります。ここで大事なことは、これらの保険料の徴収と年金の支給は基本的には単年度ごとに精算しているということです。

 つまりその年に徴収した保険料は原則、全てその年に年金として支給しているのです。ところが昨今のように少子高齢化が進んでくると徴収額より支給額の方が多くなるという事態が起こってきます。実際、現状でいえば年間5兆円ぐらいが足りなくなってきています。

 ではその足りない部分は一体どうやって工面しているのかということですが、実は年金制度には貯金があります。これが「年金積立金」と言われるもので、国の一般会計とは別枠で「年金特別会計」として、貯金されています。この金額が一体どれぐらいあるのかというと14年度末で約146兆円あります(厚生年金と国民年金)。足りないお金はこの貯金から引き出しているのです。ではこの146兆円というお金は一体どこから来たのでしょうか?

 今でこそ毎年の保険料徴収と年金支給の差額はマイナスになっていますが、以前はそういうわけではありませんでした。高度成長の時代には給料も増えていましたし、年金を受け取る人の数もそれほど多くなかったため、毎年の収支はすっと黒字だったのです。そうやってかつて黒字が出ていた分をプールして運用してきたのがこの「年金積立金」です。したがって、現在のように毎年赤字になる場合はこの貯金を取り崩していくことで対応が可能なわけです。

リーマンショック時は約9兆7,000億円の損失も トータルの収益を見てみると?

 「でもいつかは貯金もなくなるよね?」、「そうなったら年金制度は崩壊しちゃうんじゃないの?」という不安もあります。そうならないために国はこの146兆円を運用して、少しでも利息や収益をあげようとしているのです。このお金を運用しているのがGPIFという組織です。正式名称は「年金積立金管理運用独立行政法人」と言いますが、名前が長いので英語の名前「Government Pension Investment Fund」の頭文字をとって、一般的にはGPIFと言われています。この組織は厚生労働省が所管する独立行政法人で、厚生年金と国民年金の積立金を管理・運用しています。

 このGPIFが年金積立金の運用を始めたのは01年度からです。14年度までの13年間でこのGPIFがあげた収益の累計額は50兆7,338億円にもなります。もちろん今まで全て運用が順風満帆で来たわけではなく。過去には07年のサブプライムローンの時には約5兆5,000億円、08年のリーマンショックの時は9兆7,000億円ぐらいの損失が発生しています。そうした損失を乗り越えてのトータル収益が上記の50兆円あまりなのです。
私たちの年金を運用するGPIFが約8兆円の損失! 年金は大丈夫なの?

 15年の7~9月では確かに8兆円近い損失が出ていますが、これは率にすれば約5.5%の下落です。同じ時期の日経平均で見れば20%近い下落があったわけですからこれぐらいの損失はあっても不思議ではありません。ただし10月以降はまた株価が上昇基調になっていますのでおそらく10~12月ではこの損失もかなりの部分が回復していると想像できます。

 マスコミの多くは損失が出たときには大きく報道しますが利益が出たときはあまり報道しません。実際に14年度一年間では15兆円あまりの利益が出ています。もちろん今後も順調に利益が積み上がっていくかどうかは誰にもわかりませんが、GPIF自体の運用を見ていると、それほど大きなリスクをとるような運用方針にはなっていませんので、毎年の収支不足を埋めて行ったとしてもそう急に積立金が大幅に減っていくことはないだろうということが予想されます。

 ただ前にも述べたように、公的年金制度はあくまでも単年度決済が基本です。可能な限り、毎年の収支がプラスになるよう維持していかなければなりません。そのためには経済が活性化し、給料が上がることで保険料も増えることになりますから、やはり大切なことは経済の成長がないといけないということです。年金に限らず何ごとにおいても経済成長が大事だということですね。

(オフィス・リベリタス代表 大江英樹)

  1. 2015/12/11(金) 09:04:19|
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